どうすれば演技が上手くなる?
あの人と私と何が違うの?
え、今こんな動きしてたの?ショック・・・
こんな思いをした方、いませんか?
そう、私です!
演技の上手な人と下手な人、何が違うのでしょうか。
今回は演技初心者が陥りがちな、下手に見えてしまう原因を3つに絞って紹介します!
①隙あらば不審者
隙あらば不審者!
簡単に言えば「挙動不審」な状態です。
例えば棒立ち。
もし普通の生活で棒立ちの人がいたら怖くないですか?
「この人何考えてるんだろう?」ってなりますよね。
これは私のように声優畑出身の人に特に多い。
もちろん演技プランやキャラクターによっては棒立ちも必要です。
他の役者が喋っている時に、むやみに動くわけにもいきません。
挙動不審は他にもありますよね。
普段は何気なくやっていることも演技だと途端にできなくなります。
私は「歩く」という動きですら上手くできませんでした。
他にも「振り向く」「挙手する」「立つ」などなど。
原因
挙動不審になる原因は、「演技をしすぎ」であることです。
「演技」とは日常を表現することが圧倒的に多いです。
日常を表現する為には普段の自然な動きが求めれます。
では普段の自然な動きとは何か。
ここがわかっていないんですよね。
詳しくはこちらの記事を見てください。
日頃無意識に行っている動作を意識してみてください。
かなり動きづらいと思います。
対策
これを解消する為には「無意識を意識して無意識化」しなければいけません。
禅問答のようですが、これが最初に述べた「演技のしすぎ」でもあります。
普段の動作を普段通りやる。これがとても難しい。
簡単に言うと力の入りすぎだと思うのですが、こればかりは場数を踏むしかありません。
ですが「無意識の動きを意識する」と考えるだけでも自分の演技のダメなところが浮き彫りになることもあります。
まずは考えてみましょう!
②あれ?無反応だなぁ〜
続いては反応です。
ここで言う「反応」も先程の話に通ずるところあります。
意識して反応する時と無意識に反応する時がありますよね?
例えば前者なら「名前を呼ばれた時」などが当てはまります。
「おーい、ともふみ〜」と呼ばれたら誰だって声のするほうに反応しますよね?
しかしこれが演技だとできないことがあるんですよ。
続いて後者の場合。脊髄反射と言ってしまってもいいかもしれません。
細い針などで刺されたら「痛っ!!!」と反応しますよね?
遠くで物音がしたら「ドキッ!?」として音の鳴った方を見ますよね?
これが「刺される」とわかっている、「物音がする」とわかっている状態で反応するのが演技です。難しいですね。
原因
これらは普段は反射的に行っていますが、演技ではこれを意識的にしなければいけません。
しかし動作であったりタイミングがどうもしっくりこない、という場合が往々にしてあります。
それは普段の無意識的に行っている動作を意識してないから起こります。
対策
これは簡単です。
自分が思っている3倍ぐらいのリアクションをしましょう。
普段私たちがしている脊髄反射は結構アクションが大きいです。
それに見ている人に伝えるには大きな動きが求められます。
大きいものを小さくするのは簡単ですが、その逆は難しい。大は小を兼ねるですね。
まずは大きくリアクションして、そこから必要な量だけ残す方法が良いでしょう。
もちろん、硬くなりすぎないように注意です!
③あぁ、予定調和だねぇ
これは役者として言われたくない言葉ベスト3には入ってますよ、たぶん。
つまり「段取り通り」であるということ。
もちろん段取りは大事です。物語にも流れがありますからね。
だからと言って「上手から下手へ移動してください。」と言われて「ハイ、わかりました。」とテクテク歩いているのではダメです。
絶対に嘘だってバレます。
こういうのを見る人が見れば「予定調和やな」となるわけです。
原因
予定調和に見えてしまう原因は、予定調和であることです。
「このセリフを言い終わったら、上手から下手に移動する」と考えているから。
そこに演じている役の感情は入っていますか?
その役の感情が入っていれば、その歩き方になりますか?
視線は?姿勢は?
などなど。予定調和に見えてしまう原因は、ほとんどがこれです。
対策
当たり前ですが「なぜ?」を考えることです。
なぜ上手から下手に移動するのか。
相手と距離を置きたい、嫌いだから、気まずい、相手が屁をこいた。
これらのような動機があって初めて動くことができます。
身体の動きは全て何かしらの感情が動いた時です。
その大前提を忘れてしまうから予定調和に見えてしまう。
言われたから動くは通用しません。
答えは全て台本に書かれています。
なければ無理矢理考えてください。
共通しているのは「考える」こと
以上、演技初心者が陥りがちな「演技が下手くそに見える原因3選」でした。
これらは全て考えることで改善が期待されます。
私たち初心者は考え方を知らないので感覚で動こうとしがち。
しかし考えずにできる人はいわゆる天才。
私たちのような凡才は考えなければいけません。そして考えるヒントを探さなくてはいけません。
それが俗に言う「人間観察」です。
何であの人はあんな動きをしたのだろう
彼は今何を考えているのだろう
歩く時って腕はどうなっている?
これらを考えて行動しなければならない。
ポイントは「感覚」ではなく「考える」です。
考えた先に「感覚」でできる時がきます。
頑張りましょう!!!