デール・カーネギーさんの「人を動かす」という本を読んだことがある人は多いのではないでしょうか。
80年以上も読み続けられている世界的ベストセラーで、日本でも累計発行部数500万部を突破しています。
まさに不朽の名作と言っても過言ではない著書です。
『人を動かす』は世界的ベストセラー
こんにちは。
ともふみです。
読書好きの私が特に影響を受けた書籍について紹介したいと思います。
第1弾はこちら。
『人を動かす』
今更私が紹介するまでもありませんが、私にとっても非常に重要な一冊となっています。
とにかく読みやすい!
この手の自己啓発本は小難しいことが書いてあったり結論がありきたりだったりと当たり外れがつきものですよね。
自己啓発本自体が曖昧なものなんですけどね。
しかしこの本は具体的なエピソードを交えながら10ページほどずつ区切られています。
普段あまり本を読まない方も比較的気軽に読むことができる構成になっているのが特徴。
これが今までの大ヒットに繋がっているのではないかと私は考えます。
人間関係の原則を知ることができる唯一の本
「人を動かす」という言葉だけを見ると少し上から目線のような印象を受けますが、要は「人に好かれるにはどうすれば良いか」ということです。
人の心をこちら向きに動かす、と考えてくれればだいたいのニュアンスは合っています。
この本を読めば人の心を動かす術を知ることができます。
というのもこの本の凄いところは誰もが知る偉人、例えばケネディ大統領や鉄鋼王アンドリュー・カーネギー、スティービー・ワンダーをはじめ、デール・カーネギーさんの友人や経営者、先生から犯罪者まであらゆる人の体験談や経験談といった超具体的な例が数多く登場します。
その具体例を元に人を動かす方法、人に好かれる方法、人からの支持を集める方法を知ることができるのです。
私見や統計などではなく実体験、経験談が元になっているので説得力があるわけです。
あの偉人がこんなことを悩んでたんだ!とか、犯罪者ってこんなこと考えてるの?とか、とにかくバラエティに富んだ登場人物のおかげでサクサク読み進められます!
重要感を持たせる
少しだけ具体的な内容を見てみましょう。
この本には人を動かす原則、人に好かれる原則といった具合に計30もの原則を記しています。
私が好きな項目は、【重要感を持たせる】というものです。
重要感とは要するに自分が重要な存在であると感じることです。
相手に重要感を持たせるということは自尊心を高めることです。
「お前の代わりなんていくらでもいる!やれ!」
と言われるのか
「お前にしかできない!頼む!」
と言われるのでは相手に与える感情は全くの逆のものになりますよね?
前者では「じゃあ他のやつにやらせろや」となってやる気も削がれます。
しかし後者であれば「ちょっと難しいけどやってみるか。」という気を起こさせることができます。
自分が相手にとって重要な存在なんだと思い、そう言うならちょっと頑張ってみよう!と思うわけです。
相手の自尊心を傷つけて良いことなんて何一つありません。
強いて言えばその場で相手を貶めてやっつけたと感じるだけです。
後には何も残らないどころか失うものがたくさんあります。
相手の自尊心を高める、それが重要感を持たせることに繋がり、結果自分のために動いてくれる。
超わかりやすい人心掌握術ではないでしょうか。
相手を褒めてみよう
他にも重要感を持たせる方法はあります。
例えば相手を褒めること。
褒めてもらうことは私たち人間の基本的願望と言っても過言ではありません。
人から褒められて嬉しくない人はいませんよね?
自分を褒めてくれる人を嫌いになる人もいないと思います。
では何故褒めるということをする人が少ないのか。
考えられる理由は二つ。
①自分のことしか考えていない
ほとんどの人は自分のことしか考えていません。当然ですが自分が一番です。
人のことを評価する場合はどうしても高く評価できずに粗探しをし、下に見ようとしてしまいがちです。それは自分のことが一番大事だから、負けを認めたくないんですね。
それが立場の低い部下などに対してはなおさらです。
相手のことを本当に考えれば、相手の自尊心を傷つける言葉は出てこないはず。
よく「お前の為に言っているんだ!」的理論で好きなことを言いますが、それで部下が本当に熱意を取り戻し、あなたの為に動いてくれると思いますか?
ありえませんよね。
何もむやみやたらに褒めろと言っているわけではありません。他者の悪いところを探すより、良いところを探すほうが幸福度も上がります。
少し意識してみましょう。
②恥ずかしい
二つ目の理由はこれ。意外と多いのではないでしょうか。
人を褒めるって何だか小っ恥ずかしくないですか?
私も得意ではありません。
面と向かって「君って本当に頼り甲斐があるね。」と言える人はどれくらいいるでしょうか。
これを言えるか言えないか、本当に差が出ます。
これをサラッと言える人は所謂「人たらし」であり「モテる」わけです。
なるほど、だからモテないのか・・・
ここで間違ってはいけないのが、影で言ってもあまり意味がありません。
もちろん陰口を言うより誰かを褒めるほうが100倍良いですが、相手を褒めて自分にベクトルを向けさせる為には非常に不確定的で運の要素が必要です。
だって褒めたことが人伝いで当人に伝わらなければいけませんからね。
言うなら勇気を出して本人に直接言ってみましょう!
これだけで言われた相手はあなたに対する接し方や考え方が変わります!!
自己啓発本なのか心理学の本なのか
いかがでしたでしょうか。
このように「人を動かす」方法、「人に好かれる」方法などがぎっしり詰まった本書、世界的ベストセラーになるのも頷けます。
何と言っても人間関係は時代を問わず、ある種普遍的なものですから。
それがリアルであってもネット上であっても、相手が人間で感情を持っている限り、この本は輝き続けます。
まだ手に取ったことのない方、騙されたと思って読んでみてはいかがでしょうか。
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