ともふみ備忘録

元日ナレ生が演技理論とスケッチャーズを語る。

キャパ500人のホールで芝居をした話⑥ いざ、勝負の時!!

 

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私のキャリアで最大の舞台、京都にある市民ホールでの商業舞台に出演した話です。

 

私は全く芝居の経験がない状態で、日本ナレーション演技研究所に入所しました。

私が23歳の時のことです。

 

 

詳しくはコチラ!

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 第5話はコチラ!

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ついに迎える本番当日!

ついに迎えました!

本番当日!

朝一で小屋入りしようとすると、何やらホールの前に大きな車が2〜3台。

よく見てみるとKBS京都の中継車ではありませんか!?

 

どうやらDVDの撮影の為に来てくださっていたようです。

そんなものもあるのね・・・

 

気持ちを入れ替えて、圏外になる楽屋へ向かいます。

共演者の方々やスタッフの方々との挨拶を交わしながら、地下にある楽屋へ。

 

途中に見つけた楽屋見舞いのお酒!

ありがとうございます!

 

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楽屋に到着すると小さな楽屋花まで!

ありがとうございます!

 

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しかし息つく暇もなく集合!

そして準備!

 

とにかく準備!

衣装を合わせてメイク!

 

メイクが難しい!

こういう時に毎回女性の凄さを痛感します。

程度の差こそあれ、毎日これをやっているのかということを・・・。

 

そして衣装を着る!

メイクで衣装を汚してはいけませんよ!

弁償になります。

というかプロとして疑われます。

 

私の衣装は洋装だったので着替えるのは簡単でした。

所謂スーツスタイルなのでシャツを着てパンツを履いてジャケットを羽織る。

しかし途中でジャケットを脱ぐので中にはサスペンダーを装着。

 

役によっては着物や袴の人もいるのでお着替えをお手伝い。

私は殺陣などもやっているので着物や袴、帯の結びなどは慣れていました。

経験って大事ですね、色々なところで活きてきます。

 

さて準備も終わり、それぞれがそれぞれのルーティンで徐々にテンションを上げていきます!

発生練習をする人、音楽を聞く人、黙っている人、談笑している人。

この時間が私は一番好きだったりします。

本番前の緊張感!

まさに戦場へ行く気分です。

 

そうこうしているうちに舞台袖へ。

いよいよ本番が始まります。

 

通しでゲネプロが出来ていない、お客さんはどれだけ入っているのか、何一つトラブルが起きず無事に終えることが出来るのか!!

 

本番1回目!!

影ナレが入りいよいよ本番がスタート!

 

今回の舞台はオープニングアクトとしてオープニングテーマの生歌と書道パフォーマンスがありました。

 

パフォーマスを舞台袖から眺めながらじっと出番を待ちます。

意外と心は穏やかで、落ち着いていました。

 

私の経験上、広い会場より狭い会場の方が緊張するんですよね。

何というかメチャクチャ見られている感じがするんです。

だから広い会場だったので落ち着いて臨めたのかもしれません。

 

そんなことを思っているうちに、私は舞台の上に立っていました。

あまり記憶がありませんが、最初に確認したのはお客さんの入りです。

会場が広く客席も大きいので入りが悪いと寂しい感じになると思っていたのですが、そんな心配は不要でした。

 

見渡すとだいたい8割ぐらいの客席が埋まっているではありませんか!

ここにきてグッと現実感が湧いてきます!

今この場に立っている事の重大さのようなものが重くのしかかります。

 

ちなみに私は全2公演で20枚のチケットを売ることが出来ました。

中には昼夜2公演でS席を購入してくれた方も。

本当に有難い!

 

私がチケットを売るためにしていたことはコチラから!

 

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さぁしかし、いざはじまってみると本番はあっという間です。

すぐに自分の出番が来ます。

出番といっても舞台上には常にいるのでそこまでの緊張感はありません。

 

自分がやるべきことは一つ、文字通り自分の役割を果たすだけです。

今まで長い時間をかけて作り上げてきました。

頭の中は至って冷静で、しかしどこかいつもより力んでいる感じはあります。

 

最初の一文字目をしっかり発声することが出来たので、あとのセリフは自然と口から流れてきます。

これが暗記と呼ばれるもので、身体全体でセリフを覚えている状態です。

あとは滞りなく物語は進み、無事に一幕目を終えます。

 

危惧されていた舞台のセットの具合や、着物での動きがどうなるかと思われていましたが、何一つ問題が起きることなく進んでいきます。

 

物語は後半へ!

一気に盛り上がり、主人公である実業家の紆余曲折、苦悩や葛藤を描き、一人の日本を代表する経営者へと成長する物語が展開されます。

 

場面の転換ではコンテンポラリーダンスなどが入り、観客を飽きさせない工夫も施され、本番は光のような速さで過ぎていきます。

様々な事件や裏切り、トラブルなどがあり私も裏切りの一旦を担う役でしたのでなんとも心苦しい場面もありましたが、裏切りすらも正当化できるのがお芝居。

本当に普段出来ないこと、成り得ない人物を演じるということは面白いものです。

 

そして物語の最終盤、私の役の最高の見所があります。

主人公と共に未来の日本の発展を願い、他の経営者たちと肩を並べるシーン。

舞台上をスポットを浴びるあの感覚は、後にも先にもあの場面以外ないでしょう。

 

昼公演が終了!!

 

こうして第一回目、昼公演は終焉を迎えました。

無事に終え、カーテンコールへ。

この時の約500人ほどの観客から寄せられる拍手は、自分の身体をも押し込まれるような感覚を覚え、全身が震えました。

 

あれほどの拍手を浴びる経験は、簡単に出来るものではありません。

だからこそ人と違う選択をしてきて良かったなと思えた瞬間でもあります。

 

続く!