ともふみ備忘録

元日ナレ生が演技理論とスケッチャーズを語る。

キャパ500人のホールで芝居をした話③ 配役決定!果たして・・・

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私のキャリアで最大の舞台、京都にある市民ホールでの商業舞台に出演した話です。

 

私は全く芝居の経験がない状態で、日本ナレーション演技研究所に入所しました。

私が23歳の時のことです。

 

 

詳しくはコチラ!

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第二話はコチラ!

 

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屈辱の仮フライヤー

 

仮のフライヤーが完成したと連絡があり、早速その原稿をチェック。

 

「写真ちっちゃ・・・」

 

私の感想はこれでした。

 

どういうレイアウトかというと、上2段に大きなキャストの写真。

そして下1段に小さなキャストの写真とあからさまな格差があったのです。

 

私の写真はもちろん3段あるうち一番下段の小さな写真でした。

 

いい顔してるんだけどなぁ・・・

 

あくまで仮なので、ということでしたが果たして・・・。

 

めくるめく、役の争奪戦

稽古が進み少しずつ台本も改訂されていきます。

だがしかし、未だに役は極一部の人のみ決定しているだけで、男女ともに宙ぶらりんの状態です。

だからといって油断できるはずもなく、全力で役を奪いに行きます。

 

「前回この役をあの人があんな感じでやっていたから、私はこんな感じでやってやろう!」

 

毎回がこのような探り合いをしていました。

 

実際正解なんてわからないし、絡む相手も毎回違うしとても難しい状況です。

 

幸いにもオーディション合格直後に言われていた「セリフがあるかどうかわからない」という懸念は少しずつ解消されていきます。

 

と言うのも、登場する役の数とキャストの数がほぼ同じなので、何かしら物語に関わることが出来ます。

 

あとは役の重要度、物語にどう絡んでいくのかというところで、やっぱりランクがあるわけです。

もちろんどうにも私には手に負えない役どころもあるので、そのへんはベテランが演じることになりますが。

 

そんなこんなで演出の頭の中では少しずつ役が固まってきているようで、ついにキャストの発表がされました。

 

キャスト発表!果たして!

いよいよキャストが発表されます。

就職した際に配属先を発表される時の3倍緊張しました。

 

結果は、超すごい人!!!

 

中々の大役をいただくことが出来ました!

 

簡単なポジションを説明すると、主人公の師匠的存在であり、後に主人公を裏切る大物実業家の一番の部下です。

そしてこの男も今では誰もが知る超有名企業の創業者です。

 

たぶん各家庭に1つぐらいはこのメーカーの製品があるんじゃなかろうかと思うほどの企業です。

 

前回に説明した通り、主人公の実業家が成功するまでの物語です。

私が演じる役は最終的に主人公に肩を並べる存在になります。

 

ストーリーは一人の男の人生を追いかける形になっているので、時間の経過とともに死を迎え退場していく役も多いです。

そんな中で主人公と同じ世代の実業家ということで、序盤から最終盤まで出続ける超重要な役をいただきました。

 

こんなにもわかりやすく期待と不安を感じたことはありません。

自分に出来るのか、やりきれるのか。

 

しかも私が一番絡むことになる上司であり大物実業家の役を、関西演劇界の超大物が演じるのです。

ベテランと素人の絡み、普通に考えれば危険極まりないですよね。

 

私が他の人と絡むのは、その上司と主人公のみです。

震え上がります。

 

フライヤー決定稿!

配役が決定し、ついにフライヤーも完成しました。

 

その原稿を見てみると、私の写真が大きくなっている!!

 

一番下の段から真ん中の段に昇格していました。

たぶん稽古中で一番嬉しかったのはこれです。

 

パッと見の印象がまるで違いますからね。

ポジションが変わったのは私ともう一人いまして、私たちが上にあがれば下に落ちている人もいます。

 

申し訳ないとは思いませんでしたが、少し気の毒な感じはしました。

 

だがしかし、そんなことを考えていてはいけません。

 

ここからはいよいよ配役が決まり、セリフを覚えて本格的な稽古が始まります。

 

ここからが本当の勝負の始まりなのです。

 

続く!