ともふみ備忘録

元日ナレ生が演技理論とスケッチャーズを語る。

演技初心者だった私が台本を読む時に気をつけたこと。

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『なぜそのセリフを言うのか』

これを考えるのが、台本を読む上で最も重要です。

それを怠ると芝居の上達も遠のきます。

 

 

なぜそのセリフを言うのか

まず私が考えるのが、「なぜそのセリフを言うのか」ということです。

台本には会話があり、会話には流れがあります。

 

したがって、なぜそのセリフを言うのかを頭では理解できます。

 

しかしそれではリアルな演技はできません。

 

私たちが日常で発する言葉には、必ず感情が乗っています。

それがどんな言葉であってもです。

 

逆に言えば感情の流れを掴むことができれば、だいたいのセリフを覚えることができます。

つまりリアルな演技をする為には、感情を考える必要があります。

 

そしてその感情になるにはきっかけが必要です。

それが自分のセリフなのか、相手のセリフなのか、はたまた環境なのか。

 

例えば

「好きです」

「嬉しい、ありがとう。」

という簡単な会話があるします。

 

まず「好き」という気持ちを抱くまでの過程や、経緯を考えなければいけません。

なぜ好きになったのか、なぜ好きと伝えようと思ったのか。

それを考えることにより、同じ「好きです」でもニュアンスや表現の仕方が異なってきます。

そして「好きです」と言われた側は、相手の言い方や関係性によって受け取り方を変えなければいけません。

 

自分の好きな人から「好きです」と言われるとめちゃくちゃ嬉しいですよね?

反対に何の気持ちもない相手から「好きです」と言われても「えぇ・・・」ってなります。

 

「嬉しい」気持ちが勝てば、喜びます。喜ぶと一言で言っても喜び方は千差万別。

そこは個人の技量や個性が問われます。

「迷惑」という気持ちがあれば、『嬉しい』という言葉は建前になります。

ならば言い方も嬉しそうに言うわけにはいきませんよね。

少し顔をしかめたり、間を開けたりして「あれ?」と思わせる必要があります。

 

このように、台本を読む上で「感情の流れ」を掴むことは非常に大事です。 

この「感情の流れ」を掴むことにより、動きも必然的に想像できるようになります。

 

気持ちが変化する時は、何かしらの身体表現が現れます。

全ての動作には心理的な作用が働き、それが身体に伝わって表面に出現します。

 

その心理的な作用に基づいて、私たちは日々を会話をしているのです。 

それが初めに説明した「なぜそのセリフを言うのか」ということです。

 

全てのセリフには理由があります。

その理由を考えることが、演技であり感情表現であり、役作りでもあります。 

 

台本の役割

 

では台本の役割を今一度考えてみましょう。

台本の大きな役割として、物語を伝える目的があります。

 

これは誰でも理解できると思います。

 

私たちはセリフを聞いて物語の推移を知り、状況を知ります。

それと同時に心理の推移を知ります。

 

それが音声の感情表現になって、イントネーションだったりテンポだったりが変化していくのです。

 

そしてこれが結構重要なのですが、私たちは普段自然と使っている「本音と建前」。

これも感情では表現しきれない日本人特有の文化でもあります。

 

もちろん演じる役の歴史も、台本に見え隠れしています。

自分が演じる役がどのような思想を持ち、信念を持ち、今ここに立っているのか。

答えは台本にあります。

 

台本を覚える為に

それでは台本の覚え方をいくつか紹介します。

 

まず私がやるのは「録音」です。

ベタかと思いますが、結局これが一番覚えやすいのではないでしょうか。

 

しかしここで注意して欲しいのが、「録音をする時に感情を込めてはいけない」ということです。

ここで感情を込めた音を覚えてしまうと、もし自分の解釈と他の人の解釈が違った時に苦労します。

ここでは出来る限り棒読みで録音しましょう。

 

自分のセリフを覚えられたら、次はきっかけを考えましょう。

先ほど説明した通り、セリフを喋るには感情の変化が必要です。

そこで感情が変化しそうなセリフをピックアップしてみましょう。

 

自分のセリフも相手のセリフもです。

特に相手のセリフのきっかけを掴めば、自分のセリフもスムーズに出てきます。

その時にしっかり感情も把握しておきましょう。

 

こちらの記事も参考にどうぞ。

 

www.tomofumiblog.info

 

あくまでリアリティを追求しましょう。

しかしリアルにやればいいのではありません。

 

リアルにやれば意外とつまらなくなります。

 

リアルにやる≠リアルに魅せる

 

無意識に行なっている感情表現を意識的にやりましょう。

  

www.tomofumiblog.info

 

相手のきっかけセリフを覚えるのが、台本を覚える近道です。

その時に感情の流れもしっかり把握しておきましょう。

 

お芝居は全て、その場で初めて起こる出来事です。

台本を覚えると先の展開がわかるので、どうしても段取り的になりがちです。

 

このセリフの後はこのセリフを〜とか、ここであっちに動かなければ〜とか段取りに囚われがちです。

しかしそれではいけません。

 

身体表現は全て感情表現です。

腕を少し動かしただけで理由が必要な世界です。

気持ちの変化を身体で表現する為、発想力が求められます。

 

全てはイメージです!

 

初めはとにかく繰り返す!

ここまで細かく説明しましたが、台本を覚える為に最も必要なのは時間です。

 

結局覚えられるまでやるしかありません。

これを繰り返せばいずれすぐに覚えられるようになります。

 

自分に合った覚え方を見つけられると思います。

 

台本を読む、言う、聞く、書く。

何でもいいです。

しっかり自分と見つめ合って、自分適した方法を模索しましょう。