トモフミ備忘録

元日ナレ生が演技理論とスケッチャーズを語る。

芸の基本的思考『守破離』を今一度考える

f:id:reborn-change:20200730002139j:plain

 

武道や芸事を習う時には、先生や講師、師匠から学ぶことが多いと思います。

 

私も日ナレの先生をはじめ、劇団の主催であり殺陣の師匠、演出家など様々な人から師事を仰いできました。

 

そこで私のような師事される側の心構えとして大事なのが『守破離』の精神です。

人は指導者から指導から学び、いずれ独り立ちします。

 

 

これは芸事だけではなく、私生活やビジネスにも通じる思考だと言えるでしょう。

 

今回は『守破離』の思考についてご紹介したいと思います。

 

 

『守』

これが第一段階です。

まずは指導者の教えを守ります。

 

師匠から出来るだけ多くの話を聞き、技術や思考を盗みます。

そして指導者の価値観をも自分のものにすべく、遮二無二学びます。

 

私たち学ぶ人はその人の全てを習得したと感じるまで、あらゆる面において指導者の指導に従います。

繰り返し繰り返し練習し、型の稽古をしなければなりません。

型は代々受け継がれてきたものであり、あらゆる無駄を削ぎ落とし洗練されています。

それを身体の隅々まで浸透させるように、繰り返し稽古を重ねます。

 

すると少しずつ、疑問に感じる点が浮かび上がってくるでしょう。

それはあくまで自分でしっかり考え、熟慮した上での疑問です。

 

そしてその疑問に対し指導者が「自分で考えろ」と言われた時、初めて次のステップに進むことが許されるのです。

 

それまでは只管頑なに、師匠の教えを守り続けます。

 

『破』

続いては第2段階です。

指導者の教えを少しずつ破る行為をします。

 

『守』をしっかり行なっていれば、自分の型や身体、思考に合った動きが少しずつ見えてくるでしょう。

 

「こうすればどうだろう。」「こうすればもっと格好いいのでは。」といった具合に、疑問や不満が少しずつ生まれます。

 

自分独自の工夫や解釈を織り交ぜながら、指導者の教えになかった考えや技術を試します。

そしてそれが上手くいけば、それをさらに発展させる方法を模索します。

 

ただし師匠の教えを大きく逸脱してはいけません。

この時点ではまだまだ師事を仰いでいる状態です。

 

何でもかんでも教えを破っていては、それは芸の肥やしとは言えません。

これはあくまで指導者の了承の元、行なってください。

 

『離』

最後に『離』です。

 

指導者の元から離れ、自分自身で学んだ内容を発展させます。

型は代々受け継がれ、洗練されていくものだと説明しました。

 

つまり型は時代と共に変化し、少しずつ工夫が施されて良いものだけが残っていきます。

 

受け継いだものを守り、また現代に合わなくなったものは捨てます。

 

そこに独自の工夫を加え、それをまた繰り返します。

 

最終的には今までの型を超える独自の世界を創造します。

 

『守破離』の思考 まとめ

初めは師匠の教えを頑なにります。

やがてその教えを少しずつっていき、自分流に改良します。

最後は自分の型の完成を目指し、師匠かられていきます。

 

その結果が、学んだ流派の継承でもよし、新たな流派の立ち上げでも良しです。

 

そしてこの守破離を成し遂げて初めて、自分の師匠が、師匠であり仲間でありライバルとなるのです。

 

この思考は全ての学ぶ人に通じる思考です。

ですが全てにおいてこの思考に縛られる必要はありません。

 

そして『守破離』が終わることはありません。

 

『離』の後には必ず『守』を行う時がきます。

 

生きている限り『守破離』というものは、常に私たちの周りに存在します。

 

守り破り離れる、それを繰り返すことが自己の成長に繋がるでしょう。