今回はスケッチャーズの最大の特徴とも言える履き心地の秘密、インソールについて解説します。
これを知ればスケッチャーズについて少し詳しくなれるかも・・・!?
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大前提
靴の履き心地は①インソール②アウトソール③アッパーの3要素で決まる
これから説明するのはスケッチャーズのインソールについてです。
履き心地の説明をするわけですが、靴の履き心地は
①インソール
②アウトソール
③アッパー
の3要素によって成り立つと考えています。
したがって「このインソールだから歩ける!」「このインソールだから走れない!」と極端な思考になるのは危険です。
あくまで3要素の中の一つとして考えてください。
大きく分けて2種類のインソールがある
スケッチャーズには大きく分けて2種類のインソールが使われています。
それが低反発インソールと高反発インソールです。
低反発インソールはいわゆる普段履き用のスニーカー、「ライフスタイル」と表現したりするそうです。
そして高反発インソール、こちらはウォーキングシューズやランニングシューズに使用されていて、「パフォーマンス」と呼ばれているそうです。
これら2種類のインソールと様々なアウトソールを組み合わせることにより、あらゆる履き心地のスニーカーを提供してくれています。
結果的に老若男女問わず愛されるスニーカーを販売しており、本場のアメリカでは
ナイキに次いでフットウェアシェア2位に輝いたこともあります。
それでもなかなか知名度が上がらず、CMを打ち出してもあまり注目されません。
最近話題になったドラマ「M 愛すべき人がいて」でアユがお母さんからダンスのレッスン用にと貰ったスニーカーも、スケッチャーズの「D’LITES3.0」というモデルです。
残念ながら靴の中に画鋲を入れられるという古き良きいじめの道具として使われましたが。
低反発インソール
いわゆる「メモリーフォーム」と呼ばれているものです。
これはスケッチャーズでも人気のインソールですが、こちらにはいくつか種類があります。
MEMORY FORM
まず一つ目が「MEMORYF ORM」です。
これは実際に触ったことがある方はわかると思いますが、いわゆる「低反発」のインソールです。
どういうことかというと、押し込むとしばらく戻ってこない感じ、低反発マットレスや枕とか、そういうタイプの低反発インソールです。
これは「MEMORY FORM」シリーズでも最初のモデルのようです。
ショップスタッフが言っていました。
この低反発仕様により、履く人の足の裏の形状に合わせてインソールが変化するので、それがフィット感に繋がるのです。
履き心地もソフトで足がインソールにグッと沈む感じが得られます。
しかしこちらの「MEMORY FORM」にはいくつかのデメリットがあります。
一つ目が通気性の悪さ。
低反発の枕などを使用したことがある方は想像できると思いますが、想像以上にフィットします。
そうなると空気の逃げ場がなくなり、蒸れやすくなります。
それが靴の中で発生するわけですから、正直めちゃくちゃ蒸れました。
二つ目が左右のブレ。
今では多くなってきた「フットベット・インソール」ではなく俗に言う「フラットインソール」になっています。
最近のスニーカーのインソールは、お皿みたいにインソールの周囲が足を包み込むような形の物が多いです。
あれは靴の中で足が左右にブレるのを緩和してくれます。
しかしこの「MEMORY FORM」はフラットになっているので左右にブレてしまいます。
左右にブレるとどうなるか。
単純に疲れやすくなります。
足が靴の中で動くと、それだけで色んな場所に負担がかかり、結果的に長時間歩いたりすると足の裏が痛くなったり疲れたりするのです。
「MEMORY FORM」はこの左右のブレを低反発クッションでカバーしようとしたのだと思いますが、これが問題。
この「MEMORY FORM」ですが、履き込んでいくと当然、ヘタってきます。
思っている以上にペタンコになりました。
すると必然的にクッション性がなくなり、左右のブレも大きくなり疲れやすくなってしまうのです。
新品の「MEMORY FORM」は履き心地が素晴らしいのですが、どうにも実用的とは思えません。
その証拠に現行モデルで採用されているのはごく一部の商品のみです。
gel infused MEMORY FORM
こちらは残念ながら画像がありません。
紳士靴などに使われているようですが、最近ではほとんど見かけなくなりました。
感覚としては、「MEMORY FORM」と「AIR COOLED MEMORY FORM」の間といったところです。
AIR COOLED MEMORY FORM
こちらが現行モデルの「AIR COOLED MEMORY FORM」です。
「MEMORY FORM」の良さを引き継ぎつつ、通気性を向上させて、より快適な履き心地となりました。
また足全体を包み込むような形状になっているので、これにより左右のブレも軽減。
より疲れにくく安定した歩行を可能にしてくれています。
土踏まず部分にもアーチがありますので、しっかりサポートしてくれます。
現在販売されている低反発インソールのシューズは、ほとんどがこの「AIR COOLED MEMORY FORM」を採用しています。
ただ初代の「MEMORY FORM」のようにグッと沈み込むような感覚はほとんどなく、あまり「低反発」感はありません。
その為アウトソールの種類にもよりますが、若干硬い印象があります。
初代MEMORY FORMのあの沈み込む感覚が好きな方には少し物足りないかもしれません。
高反発インソール
続いては高反発インソールについて紹介しましょう。
現行モデルで使用されている高反発のシューズ「パフォーマンス」系のインソールは、ほとんどが「AIR COOLED GOGA MAT」です。
これらは主に「GO WALK」シリーズや「GO RUN」シリーズなど、アクティブなユーザー向けに作られたシューズに使用されています。
こちらも通気性を向上させたモデルになっています。
高反発インソールには他にも「GOGA MAX」などがありますが、こちらのモデルの通気性を上げ、より快適な履き心地になったのが、「AIR COOLED GOGA MAT」です。
こちらは「MEMORY FORM」とは対照的に柔らかい印象があり、弾むような履き心地です。
マラソンで話題になったナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」と同じように反発力を使って推進力を生み出すという発想です。
「ヴェイパーフライ」はカーボンプレートを複数枚使用しているので全く別物と言えば別物ですが・・・。
ちなみにナイキの「ヴェイパーフライ」は素人が使うと全く走れないらしいですね。
筋力がないと意味がないそうです。
2012年にはスケッチャーズのランニングシューズを履いたメブ・ケフレジキ選手が、ロンドンオリンピックのマラソンで4位入賞を果たすなど、スポーツメーカーとしても徐々に認知されてきました。
話が逸れましたが、このインソールの履き心地は素晴らしく、長時間歩いていても本当に疲れにくいです。
個人的にオススメなパフォーマンスの商品として、「MAX CUSHINING」シリーズがあります。
その「マックスクッショニング」という名の通り、とにかくクッション性が抜群です。
またアウトソールも圧倒的な厚みがあり、「ヴェイパーフライ」並みの反発力を生み出していそうです。
ショップスタッフ曰く「クッション性だけならMAX」と言い切るほど、極上のクッション性が1万円そこそこで手に入れることができます。
正直これは破格だと思いました。
たぶんナイキやコンバースでこれと同じ履き心地にしようとすると、たぶん倍ぐらいの値段になるのではないでしょうか。
これは長年に渡りクッション性を追求してきたスケッチャーズだからこそ出せる価格だと思います。
奇抜なカラーリングが多い商品ですが、真っ黒などのシンプルな色もありますので、気になる方はぜひ試してみてください!
どう選べばいいの?
ではこれら2種類のインソールがありますが、どう選べばいいのか?
結論から言うと、
がっつりウォーキングをしたいなら高反発!
普通に街歩き用なら低反発!
と考えてもらって間違いありません!
と言うのも低反発インソールのものは高反発インソールのものに比べて装飾性が高く重いものが多いです。
逆に言えば低反発インソールのほうがデザイン性がありオシャレ着として使いやすい。


もちろん高反発インソールのシューズを普段履きにしても何ら問題はありません。
右のクラシカルなスニーカーをオシャレに履きこなしている人も街で見かけます。
またスケッチャーズのランニングシューズは、一部を除いて軽いジョギングぐらいにしか使えず、競技用としては向いていないようです。
要するに履き心地の良いものを選べば良いんです!
クッション性なんて所詮は好みなので、好きなものを選びましょう。
基本的にはどれも履き心地は良いんです!!
スケッチャーズのインソール まとめ
ライフスタイルとパフォーマンス、2種類のインソールがあるスケッチャーズ 。
それぞれ特徴がありますが、好みのものを選びましょう。
もしネットで購入を考えているならば、デザインで選んでも構いません。
そこまで「履きにくい!」というシューズは少ないと思います。
それぞれの違いが気になる方は、ぜひ実店舗で試してください!
追記 第3のインソール、現る!!
その名もアーチフィット!!
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