トモフミ備忘録

芝居のことなどを語ったりします。

声優になる為に日ナレに通っていた話⑩ 進級審査の結果発表!

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いざ、進級審査!

年も開け、1月の終わり頃だったでしょうか。

いよいよ進級審査兼関連会社オーディション一次審査の日がやってきました。

 

まずはじめに、日本ナレーション演技研究所の関連事務所について説明します。

 

  • アイムエンタープライズ
  • アーツビジョン
  • ヴィムス
  • クレイジーボックス
  • アライズプロジェクト

 

私が知る限りではこれだけあります。

特に上二つの事務所は大手でご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

アイムエンタープライズといえば、

植田佳奈さん

中原麻衣さん

釘宮理恵さん

日笠陽子さん

 

とかこの辺のイメージがあります。

 

アーツビジョンは

檜山修之さん

保志総一朗さん

藤田咲さん

 

皆さん2000年代に活躍されてたイメージが強く、今でも第一線で業界を引っ張っている印象があります。 (一世代前ですいません。)

 

そんな事務所に殴り込みをかけようというわけですから、たぶん今受けてもダメでしょうね。

 

実力声質キャラルックス全てを兼ね備えた5ツールプレイヤーのみが活躍できるのが声優業界です。

野球で言えば山田哲人です。

 

もしくは一芸に特化した人、超ルックスがいいとか、唯一無二の声質とか、そういう天賦の才を持った人です。

野球で言えば鈴木尚広です。

 

 

話がそれましたが、そんな事務所の一次審査なわけです。

今思えば、あんな程度の努力と覚悟で受かるわけがないんです。

 

本当に殴ってやりたいです、当時の自分を。

 

そんなこんなで当日は、台本もきっちり覚えて臨みました。

一つは早口言葉っぽい台本で、もう一つはシチュエーションが難しい台本でした。

 

そして当日課題は、紙にお題が書かれており、それに対する1分のフリートークでした。

難しすぎるやろ・・・

 

 

無事終了

進級審査も無事に終了しました。

審査員は3名いらっしゃって、そのうち一人は嘘みたいに胡散臭い格好をしていました。

それはもう、笑ってしまうほどに。

 

たぶんあれは生徒を動揺させる為に用意した衣装でしょう。そう思いたいです。

 

私はというと、ある程度思った通りにやることができました。

プラン通りと言いますか、大きなミスもなかったです。

フリートークはお察しください。

 

でもあれに引っかかったのか、セリフが飛んだり噛んでしまったりと散々な人もいました。

パーテーション一枚の向こう側で審査しているので、声が全部聞こえてくるのです。

上手くいっているなっていう人、やらかしたなっていう人、全てわかります。

 

しかしそれも後の祭り、あとは結果を待つばかりです。

 

進級審査のあともレッスンは何回かありました。

 

進級審査の前は、どこか殺伐とした雰囲気がありましたが、それが終わってからは和やかに、どこか皆んなも伸び伸びと芝居していたように思います。

それほどのプレッシャーだったのです。

 

しかし時間が経つにつれ、「あの子が二次審査に進んだ」という情報が飛び込んできます。

「あれっ、私は呼ばれてませんけど?」

とその時になって、関連オーディションはダメだったんだと知ることになります。

 

残念ながら二次審査に進むことはできませんでした。

 

後から知ったのですが、二次審査に進むには推薦が必要なようです。

一つは講師推薦

これは自分たちの普段のレッスンの先生が、レッスン中の出来や態度を見て推薦する判断を下すようです。

大学入試でいうところの、内申点による推薦です。

 

そしてもう一つが当日推薦

これは進級審査の審査員、胡散臭い格好の男たちがその権利を有しているのです。

大学入試でいうところの、普通の試験結果です。

 

主にこの二つのうちどちらかの推薦をゲットすると二次審査に進めるようです。

 

関連オーディションはダメでしたが、一応メインである進級審査の結果は、3月ごろに届きます。

 

結果発表!

3月ぐらいになってくると、郵便受けをチェックする日々を過ごします。

ちなみに進級審査の時に、自分で自分の住所を書いた封筒を事務局の人に渡すシステムなので、自分で自分宛に発送しました。

色は緑だった気がします。

 

その封筒の中に、来年度の自分のクラスが記されています。

基礎科と書かれていれば、残留。

つまり進級審査にも落ちたということです。

これだけは避けたかったので、後は祈るのみ・・・

 

そこに本科と書かれていれば、とりあえず本科には上がれたということです。

 

 

ついに我が家にも緑の封筒が届きます。

 

結果は・・・

 

『本科』

 

 

おかげさまで本科には上がれることになりました。

 

しかしこの時、私は結果がどうであれ、日ナレを退所する決意を固めていました。

 

理由は簡単です。

 

「声優にこだわる必要がない」と思ったからです。

 

そもそもの動機が不純だった私ですが、この時には芝居の面白さに魅了されていたのです。

 

ただ単にお芝居がしたい。

その決定打は、たぶん先生が見せてくれた本気のお芝居だと思います。

 

だから私も、声優にこだわらず芝居ができる場所に身を置こうと考えました。

 

だけどこの時、仮に本科にも進めていなかったら、たぶんお芝居の道に進むこともなかったと思います。

そう思うと、やはり毎週真面目にレッスンに行って、素人ながら色々考えて、向き合って良かった。

そのおかげで何とか本科に進めて、少し認められたような気がして、好い気になって辞めることができたのです。

 

これが結果的に500人ものお客さんの前で大きな声を出し、拍手を浴びる経験に繋がったのです。

 

次なるステージへ

私以外にも日ナレを辞める人はいました。

基礎科の2年目に勝負をかける人もいました。

 

もちろん本科に進む人もいます。

 

私は本科に行くことをせず、退所することにしました。

 

あの時本科に進んでいたら・・・と考えないこともないですが、後悔はしていません。

 

日ナレにいたのはたったの1年でした。

そこで学んだことは思いの外、今でも自分の中に強く残っています。

 

中には「養成所は悪」「養成所は商売」という方もいます。

私もそう思います。

だけども芝居をする楽しさを教えてくれたのが日ナレでした。

 

このブログを通して、一人でも日ナレに入所する背中を押してあげられればと思います。

ですが決して甘い世界ではありません。

 

馴れ合いになってもいけません。

強い精神力が必要になります。

 

それだけはお忘れなく!

 

日ナレ退所後、500人キャパで芝居をするまで少し時間がかかります。

今後は放浪していた数年間を綴っていこうと思います。

 

続く!