ともふみ備忘録

元日ナレ生が演技理論とスケッチャーズを語る。

【落とし穴】養成所という環境を今一度考える

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養成所はいったい何をする場所なのか。

 

いったい何を目的に養成所に入所したのか。

 

私たちの目的は、養成所に通うことなのか。

 

前回はこちら!

 

www.tomofumiblog.info

 

自分を磨く八ヶ条+三ヶ条

  • 心の窓を大きく開いておけ
  • あらゆることに興味を持ち感性を磨いておけ
  • オペラ・ミュージカル・芝居・映画を観る
  • 演歌を含めてあらゆるジャンルの音楽を聴け
  • 本を読め
  • 絵画を見ろ
  • 感激する心を失うな
  • 常に謙虚であれ

 

  • 芝居は人間のドラマ。人間への興味を強烈に持ち続けること。
  • 台詞は交流の中で作られる。自分の台詞だけにこだわらない事。
  • 人間観察。本を一杯読んで人間を知る事。

 

私が日ナレに通って最初に学んだことです。

これは今でも心の片隅に置いてあるような気がします。

 

下の三ヶ条はともかく、上の八ヶ条は芝居だけではなく人間としての見識や知識を増やす為にも重要だと思います。

 

全てのクラスで教わっているのかわかりませんが、これは備忘録としても絶対に欠かせないと思ったので、書き留めておきました。

 

最初にやったのがまさかの即興劇

今でも覚えていますが最初にやったのが即興劇でした。

即興劇とは所謂「エチュード」や「インプロ」と呼ばれるものです。

 

先生が「やりたい人~」みたいな感じで言うと、すぐに手を挙げる人となかなか挙げられない人といます。結局は全員やるんですけど。

学校と一緒ですね。

 

私は割とすぐ挙げるタイプです。何故ならやる事がなくなるから(笑)

 

男性1人と女性1人の2人で設定だけ決めて即興劇が始まります。

ちなみにエチュードとインプロの違いをご存知ですか?

 

簡単に説明すると、エチュードは練習、インプロは本番です。

 

 

 

結論から言うと、素人のエチュードは見ていられないということです。

私も含めてほとんどが演技経験のない人ばかりなので、何をしていいのかわかりません。

 

それが設定だけを決められた状態でエチュードをやるわけですから、当たり前です。

 

ですが、ここで早くも差が見え隠れするわけです。

前回に述べた「照れ」が現れるわけです。

 

初心者でも比較的照れのない人、または演技の経験がある人は何かを相手に仕掛けます。

「そういえば~」とか「これって~」とか何かを相手に投げかけ世界を動かそうとします。

これが出来る人と出来ない人が、後々大きな差になっているなと今では思います。

 

実際エチュードは基本的に何をやってもOKだと私は思っています。

相手が何かアクションを起こして、それを否定することは自分の負けを認めることです。

 

例えば

A「今日は良い天気ですね。」

B「そうですか?私はそうは思いません。」

 

これでは話が動きませんよね。

だからエチュードは仕掛けた者勝ちなんです。

 

だってこちらの持っていきたい状況に誘導できるわけですから。 

 

だから何か事件を起こすべきなのです。

相手の顔をぶってもいいし、寝転がってもいいんです。

 

初めは着地点を考える必要もないと思います。

「とにかく動く」これがエチュードの鉄則だと考えています。

 

13時間という時間

ここで引っかかるのが3時間というレッスンの時間です。

前回で説明しましたが、準備運動や発声練習で約一時間ほどかかります。

 

発声練習は必要ですが、準備運動は家でやればいいのでは・・・。

 

残りが2時間です。

だいたいレッスンは10分前ぐらいに終わり、残りの時間で掃除や着替え等をやります。

そして発声練習のあとは10分ほどの休憩が入ります。

 

つまり残りは1時間40分ぐらいです。100分です。

 

私のクラスは男女合わせて20人ほどのクラスでした。

エチュードはだいたい5分ぐらいやります。

男女ペアでやるので10組程度です。

 

それぞれのペアが終わったあと、先生の批評が入ります。だいたい3分ぐらいでしょうか。

18分で10組、これだけで80分です。

 

しかしながら自分に与えられた時間は8分です。

 

これに気づいた時は何ともやるせない気分になりました。

3時間のレッスンとは名ばかりで実際自分に与えられた時間はわずか8でした。

 

もちろん見て学べることもたくさんあります。

だけど素人のエチュードから学べるものが有益かどうかはわかりません。

 

だからこそ、この3時間以外の時間がどれだけ大事かということを、私たちは知らなければなりません。

 

レッスンとは名ばかりで、練習する場所ではなく練習の成果を見せる場所なのです!

 

しかしこの事実に、多くの生徒は気づかずに過ごしていたことでしょう。

私はここに、養成所の闇を感じました。

 

続く!